元旦の朝に、私の姉の旦那さん(義理の兄)が急死しました。

姉が息子たちの家に行っていて、義理の兄が一人で自宅で留守番をしている間に義理の兄は亡くなったのです。姉が帰宅したら既に冷たくなっている、という状態でした。

警察が検視に来た時に、強盗殺人などではないことを確かめるために「貯金通帳や銀行のカードや印鑑を全て見せてください」と言われて、義理の兄がいつも持ち歩いていたバッグから貯金通帳を出してみたら、びっくりです。

どうやら義理の兄は、入ったお金はその月のうちにほとんど全部使ってしまう、というような生活をしていたようです。12月の末に1月分の生活費を引き出していたので、貯金残高はほんのわずかしかありませんでした。

ちょどその時、葬儀屋さんも打ち合わせに来ていたので、警察官とのやり取りも耳に入ったのでしょう。出来るだけ安く済ませることができるようにいろいろと配慮してくれました。

お坊さんを呼ばずに火葬場に直送して、一番小さな骨壺に納骨し、タクシーを半日貸し切りで火葬場と自宅を往復するというプランを立てて、家族葬で葬儀を行いました。

それでも、姉夫婦が所持していたお金では全然足りませんでした。

姉には、息子が3人います。長男は、関西を離れて東京で会社を経営しています。しかし、まだ会社を作って1年足らずなので金銭的な余裕がありません。

次男は正社員ではないので、それほどの貯金はありません。三男は学生です。

姉が私に「ごめん、葬儀代お金貸してほしい」と言いました。

私も決してお金持ちではありませんが、しぶしぶ「いいよ」と言いました。

するとその時、長男君が「いや、それはアカン。お母さんとおばちゃんは仲のいい姉妹やのに、おばちゃんにお金を借りたら良い関係でいられなくなる。それに今日はお正月なのに、お金を引き出せないんじゃないの?」と言いました。

「ATMって1回いくらまで引き出せるんだったかなあ?、金額が多いとATMでは引きだせないよね」という話になって来て、調べてみると窓口は5日まで休みだし、確か私は1回30万円までで設定していたはずです。

これではATMでお金を引き出しすのも無理です。

次男が「子供らとお母さんで出せるお金をかき集めるなり、葬儀屋さんにローンにしてもらうなりできないのかなあ?」と言ったり、「長男だから出さないとダメなのはわかってるけど」、「僕は学生だから」「僕も貯金ないし」と揉めました。

私は、あまりにもみんなにお金がないことが不憫に思えて来たので、ついついこんなことを言ってしまったのです。

「実は、私は銀行が嫌いで自分で小さな金庫を置いていて、そこでタンス貯金ならぬ金庫貯金をしているから、お金はすぐに調達できるよ」と言いました。

すると、姉が「ごめん。悪いけど貸して」と言いました。

私は「葬儀を出さないわけにはいかないし、いいよ」と言ったのですが、「いつ返せるかもわからないのに、それはアカン」と言いはる長男君と、「仕方がないでしょ」という姉で揉めています。黙り込んでうなだれる次男君や三男君でした。

そして三男君が「僕がせめてアルバイトでもしてたら良かったのに、クラブ活動ばかりやって親のスネをかじってばかりいたから」などと言い出して、泣きだして過呼吸になってしまったのです。

「落ち着いてゆっくり呼吸してごらん。大丈夫だから」と言ったのですが、顔面蒼白で頭も痛いと言います。次男君が「血圧測ってみたら?」と血圧を測ると、200/100を超えていました。

たぶん、興奮しているからだろうけど、呼吸が凄く苦しそうです。過呼吸ではなく他の原因で呼吸が苦しいのだったら大変だと、長男君が慌てて#7119に電話をしました。#7119と言うのは、救急車を呼ぶべきかどうか迷った時に相談できるダイヤルです。

相談すると「救急車を呼んでください」と言われて、救急搬送されました。その時、姉は号泣して半狂乱という感じだったので、私は落ち着かせるのが大変でした。もう、メチャクチャてんやわんやです。

幸いにして三男君は、病院について安静にしていると落ち着いて、2時間ほどしたら薬を貰って帰宅できました。

結局は、私がお金を貸すことになり、長男君が「今年度の決算が終わる3月以降になるけど、必ず返すから」という事で話が決まりました。

私は冗談半分に「若社長!会社のお金を横領したらアカンよ」と笑いながら言うと、長男君も「あはは」と笑っていました。

次男君が「その腕時計を売ったら何とかなるんと違うの」と言うと、長男君が「いやいや、これはロレックスとかじゃないよ。5万くらいの安物」と言い、みんなが「えーっ。やっぱり社長は上等の腕時計なんや。俺は腕時計なんて持ってないのに」「僕は1000円の腕時計」などと言って、みんなが笑いました。

揉めたけど、まあ何とか一件落着です。

しかし、もうマジでメチャクチャ疲れました。